gdalcompare

2 つの画像を比較します.

概要

gdalcompare [--help] [--help-general]
               [-dumpdiffs] [-skip_binary] [-skip_overviews]
               [-skip_geolocation] [-skip_geotransform]
               [-skip_metadata] [-skip_rpc] [-skip_srs]
               [-sds] <golden_file> <new_file>

説明

gdalcompare は 2 つの GDAL サポートされたデータセットを比較し, 差異を報告します. 標準出力に差異を報告するだけでなく, スクリプトは終了値に差異カウントを返します.

画像のピクセルとさまざまなメタデータがチェックされます. また, 1 つの差異としてカウントされるバイトごとの比較も行われます. したがって, GDAL の可視データが同一であることが重要な場合, 差異カウント 1 (バイナリの差異) は許容されると考えられます.

注釈

gdalcompare は Python ユーティリティであり, GDAL Python バインディングが利用可能な場合のみ利用可能です.

--help

このヘルプメッセージを表示して終了します

--help-general

一般的な GDAL コマンドラインオプションの使用方法を簡単に表示して終了します.

-dumpdiffs

Added in version 3.8.

現在のディレクトリにある TIFF ファイルにピクセルコンテンツの差異を出力するかどうか.

-skip_binary

Added in version 3.8.

バイナリーコンテンツの正確な比較をスキップするかどうか.

-skip_overviews

Added in version 3.8.

オーバービューの比較をスキップするかどうか.

-skip_geolocation

Added in version 3.8.

GEOLOCATION メタデータドメインの比較をスキップするかどうか.

-skip_geotransform

Added in version 3.8.

ジオトランスフォーム行列の比較をスキップするかどうか.

-skip_metadata

Added in version 3.8.

メタデータの比較をスキップするかどうか.

-skip_rpc

Added in version 3.8.

有理多項式係数 (RPC) メタデータドメインの比較をスキップするかどうか.

-skip_srs

Added in version 3.8.

空間参照システム (SRS) の比較をスキップするかどうか.

-sds

このフラグが渡されると, データセットの一部であるすべてのサブデータセットを比較します. それ以外の場合, サブデータセットは無視されます.

<golden_file>

golden ファイルとして考慮されるファイル.

<new_file>

golden ファイルと比較されるファイル.

gdalcompare スクリプト (他のすべてのスクリプトと同様) は, Python コードからライブラリとしても呼び出すことができます: from osgeo_utils import gdalcompare. 主要なエントリポイントは gdalcompare.compare_db() で, golden gdal.Dataset と新しい gdal.Dataset を引数に取り, 差異カウント(バイナリの比較を除く) を返します. gdalcompare.compare_sds() エントリポイントは, サブデータセットを比較するために使用できます.

gdalcompare -dumpdiffs N.tiff S.tiff; echo $?
Files differ at the binary level.
Band 1 checksum difference:
  Golden: 36694
  New:    40645
  Pixels Differing: 1509
  Maximum Pixel Difference: 255.0
  Wrote Diffs to: 1.tif
Differences Found: 2
2

gdalcompare N.tiff N.tiff; echo $?
Differences Found: 0
0